Remembrance 三陸、福島2011-2014 笹岡 啓子・著
Remembrance SANRIKU, FUKUSHIMA 2011-2014
Keiko SASAOKA
海と陸と 東東北のあの時以後から問われる現在
2011年以後、東北地域を幾度も訪ね、撮影を続けた笹岡啓子の連作「Remembrance」。
10年を経たいま提示するあの時からの4年間。出来事の「後の世界」に注視し、「後の想い」を呼び覚ますこと。
静寂な光を湛えた写真が問いかける──〈私たちの生きる場所〉は、どこにあるのか。
決して「一枚の写真」や、写真に写る「一人」や「一個の事物」に代表されたり要約されることのない、イメージの絶えざる拡張を生きる風景の全体、それこそが写真によって開示されるべきものと笹岡は心に決めている。
倉石信乃(詩人・批評家)/本書解題より
▶︎2022年第38回写真の町東川賞新人作家賞受賞作
近日公開